2024/11/07 09:02

過去に発表した『魔女グルヴェイグ』の制作メモ
ベースとしてアルブレヒト・デューラーの描いた『魔女』を踏襲し、方々で得た下の情報を盛り込む形で描いた。

ネズミ‥疫病や欺瞞が広まっていく、という暗喩。

山羊‥悪魔崇拝の証。山羊自体は元来、その地に根差すシャーマンが用いていたものであったがキリスト教によって邪教の証とされた。

箒や山羊に逆向きに乗る‥キリスト教においてシャーマンは悪魔の力を借りた者とされ、巫女も魔女として逆さまに扱われた。そうした事から全てが『さかしま』で、神の意志に逆らう者として不自然な姿である事が魔女の象徴となった。

五芒星‥魔女である証。

悦楽の表情‥魔女は煽情的で男性を惑わす者であるというハインリヒ・クラーマーを筆頭としたキリスト教的偏見により。※また、北欧神話のグルヴェイグは魔術をもって三人の人間の女性に性の悦びを教えた逸話から魔女の原典と捉えた。

左肩と右足首のタトゥー‥ケルト(北欧)の紋様。

ドラゴン‥男性の性欲の象徴としてのもの。性欲はキリスト教において悪しき欲望であり、悪魔の登場以前の時代では『悪しき魔』に属するものとされドラゴンで表されている事が多く、絶頂に導かれる様子を表すものとして採用した。

‥魔女は元々地域に根ざすシャーマン(巫女)で薬の調合等も行っており、その際に余分なものが混ざらぬように裸で調合していたのだが、転じて裸になる事で魔力を発揮するのだと噂されるようになった事から。

蓄光素材の採用‥上記の調合薬のひとつに軟膏があり、魔女はその軟膏を身体に塗って魔力を高めたという伝承から肌が光る表現のため、蓄光素材での印刷を採用した。

‥悪魔と契約するために捧げられるとされる中指(digitus infamis)。魔女裁判の際にどの指を悪魔に捧げたかと質問された際の唯一の正解でもある。中指の指輪も同様の理由。

赤い糸‥魔性の女(Femme fatale)の象徴として。

瓶詰めの悪魔‥ハンス・バルドゥング・グリーンが描いた『二人の魔女』の絵から。

背景‥夜の月をイメージ。

結っていない髪‥魔女たちは髪をほどくことによって嵐を起こし、悪魔を出現させ、さまざまの破壊を行うとされた事から。



今後この場をどのようなものにするかは未定ですが今回はイラストを描く際、色々調べて参考にしている様子をアップしてみました。